安心なスタジアムを作る会: 2007年12月アーカイブ

【クラブの宣言文について】

天皇杯終了後に起きた一連の反則行為に対し、クラブ側のこれまでの対応と今後の方針について、「安全で快適なスタジアムを目指して」の宣言が公式サイトに発表されました。この文章の中でクラブ側は、

・天皇杯後に一部サポーターがとった違反行為は、許される行為ではないこと。
・クラブの初動対応と安全基準運用に問題があったこと。

この2点を公式に認め、今後の再発防止に真剣に取り組むことを宣言しています。私たちは今回のクラブの宣言に対して一定の評価をし、これからも安全で快適なスタジアムづくりのために、我々サポーターもクラブと共に協力して歩んでいこうと思います。


【今回の件を振り返って】

選手バスに対して一部サポーターが進路をふさぎ、物を投げつけ、ミラーを破壊した行為に対し、クラブ側は当初、事件性があると認識しておらず、該当者に対する処罰も考えていませんでした。

しかしその後発せられた、暴力と破壊行為に対して厳正な処罰を求めるサポーターの声は、確かにクラブを動かしました。
当サイトには2日で1万以上のアクセスがあり、皆様から届いたメッセージは300通近くになりました。『事件性などない。事を大きくしすぎだ』という意見も5〜6通頂きましたが、それ以外はすべて今回の件を問題視し、安心できるスタジアムのために、暴力に対してき然とした態度をクラブに求める意見でした。

問題行動を起こしたサポーターは、練習場を含むスタジアム入場禁止処分がすでに下されています。天皇杯翌日の新聞記事で騒動を知ったサポーターも、その後対応に追われたクラブスタッフも、多くの人が今回の件で精神的に傷つき、そして疲労しました。私たちが愛するスタジアムで起きた暴力行為は、直接に巻き込まれた人以外をも傷つけたのです。
違反行為は、実行した人たちの一時的なフラストレーション発散には効果があったのかも知れませんが、結果的には誰ひとりとして得をしませんでした。このことを、私たちサポーターひとりひとりが胸に刻む必要があるのではないでしょうか。

違反行為に対し、クラブの初期対応に問題が多かったのは残念なことでした。しかし今回、「クラブの姿勢に異議あり」と手を挙げたサポーターの真剣な声を、クラブは受け止めてくれました。アルビレックス新潟が『サポーターの真剣な声に対して、聞く耳を持つクラブ』であることを確認できたことは、ぎりぎりの所で見た希望の光でした。

今回クラブが発表した宣言文については、クラブの初動対応が遅れた経緯とその原因、今後の改善策などについて具体的な表記がないなど、不満足な部分があるのも事実です。この点については、今後のクラブの対応を注視していきたいと思います。


【最後に】

これまで私たちの活動を見守っていただいたサポーターの皆様に感謝いたします。

今回私たちは、クラブ側の初期姿勢に異議を唱えました。しかし本来、安心なスタジアムとは、サポーターひとりひとりが常に「暴力にははっきりとNO!」を意識してこそできるものだと信じております。今回の件を機に、自分には何ができるかを改めて考えてみて下さい。お願いします。

来期も、アルビレックスを愛する老若男女の笑顔で満員になったオレンジのスタジアムでお会いしましょう!

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